2014年6月9日月曜日

今更ですが、OpenGL ESは1.1と2.0、どちらを選ぶべき?

スマホ・タブレット向けゲームアプリを本気で制作しようとすると、OpenGL ESでの描画は避けて通れませんね。
で、実際にサンプルでも動かそうとする場合に、1.1と2.0では処理の仕方/書き方が少々違っている。という所までは簡単にに調べが付きます。
では、どちらで開発すれば良いのでしょか?

結論から言えば、現状では未だOpenGL ES 1.1 を使うしかないと考えます。

ではどう違うのでしょうか?


●OpenGL ES 1.1
・GPUの負荷が軽いので、ごく一部の画面の更新速度が元から30fpsの端末を除けば、60fps以上を出せる。
Android2.2~2.3の頃の端末でも、比較的動作が安定している。
・シェーダーが使えないのは致し方ないが、レンダリング先をスクリーン以外に行うなどの便利機能が無くて痛い。
・仕様が枯れているので、ネットで情報を集めやすい。

●OpenGL ES 2.0
・シェーダを駆使すれば、PCゲー並みの描画が実現可能。でもGPUの負荷が重い。
・たとえアプリを軽く作っても、OpenGL側で30fpsが頭打ちになってしまっている。
・Android2.2~2.3の頃の端末では不安定な挙動が散見されているらしい。
(↑これは聞いた話なので未確認です)
・シェーダプログラミング自体が開発の負荷になるし、そもそも書籍でもネットでも良い情報が得られにくい。


GLES2.0はシェーダに触れなくても30fps以下しか出ません。これは動きのあるゲームでは致命的です。
ゲームの歴史的に30fps以下のハードでは、ソフトウェアが良い評価を得る事が非常に難しくなります。
まぁゲームの操作性は気にしない。フォトリアルまっしぐらな方はGLES2.0以降でも良いですし、今後ハード(GPU)の性能自体が数倍に跳ね上がれば、GLES1.1はレガシーになり消えていくのでしょう。

2014年の現在、ファミコン程度の操作性を実現する為にはOpenGL ES1.1しか選択の余地がない。という事でした。



2014/07/16 更新 OpenGL ES 2.0以降だと30fpsが頭打ちと書きましたが、最新のGPUではそうでもない様です。 僕の情報が半年~一年遅れだったかもしれません。 ただし多くのユーザーの機種には、未だ重たいのが現状のようです。 GPUのパワーが上がっているのは確かですが、画面解像度もFullHDが当たり前になりつつあるので、その分相殺されています。 もう1~2年待たないと60fpsは辛そうだな、と僕は予想しています。

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